マルドゥック・スクランブル

ようやく読み終えた。読み始めるとぐいぐい引き込まれてしまうのだけど、一度やめるとなかなか再度読み始めることができないのは内容が濃い(重い)と感じているせいなのかなあ。近ごろ、めっきり長編小説に食指が動かなくなってしまったなー。
すごいのはバロットの心理が詳細に丁寧に描写されていることで、よくぞここまで書きこめるよなあと感心してしまった。感動もののカジノの対決と、ラストのボイルドとの決戦の二段構えの構成は憎いとしかいいようがない。終わり方もSFらしくスマート。すごくおもしろかった。