嫌な想像をする

珍しくスパッと目が覚めて、あまりの快晴に喜んで布団を干してシーツを洗う。
午後から出かけたかったので、昼までに持ち帰った仕事を片づけるつもりでパソコンに向かった。ひと区切りつきそうになったとき、地震が襲ってきてドキッとする。実際はそんな長い時間揺れていたわけじゃないと思うけど、その間大きく揺れる電灯のヒモを見つめながらぐるぐるいろんなことが頭の中をめぐっていた。
ファイルを保存するか。パソコンを閉じるべきか。このまま移動しないで、おさまるのを待つか。外に出て避難した方がいいか。今さらどうしようもないことを何ひとつ行動に移せず、ウダウダと考えているうちにやっと揺れが収まってホッとした。
つけっぱなしにしていたテレビで流れていたNHKの番組が急にニュースに切り替わり、震源地が新潟だったことを知った。その後も、何をしていても常にテレビのニュースを見ている。
幸いにも自分は今まで生きてきて、大きな災害に遭ったことがない。けど、改めて『急にやってくる恐怖』について考えてヒヤリとした。