1Q84

1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉前編 (新潮文庫)

1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉前編 (新潮文庫)

文庫版全6巻、読み終えるのに1ヶ月かかった。単行本が発売されたときは騒がれているのが気に入らなくて(天邪鬼なので)手にとるのを控えていたけど、今回は書店で見かけて我慢できずにすぐ購入した。賛否両論あるみたいだけど、個人的にはとても面白く読めたし読了後は感動すらあった。村上春樹作品でこんな気持ちになったのは『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』を読んで以来かなあ。舞台が都内だからかもしれないけど、昔の作品に比べてなんだか物語がすごく身近に感じられた。読みやすさもグッと増している気がする。作者本人が公言している通り、読んでいる間は見事にあちらの世界に持っていかれてしまった。この感じがある間はずっとこの人の作品は読み続けると思う。