食いたい放題

喰いたい放題 (光文社文庫)

喰いたい放題 (光文社文庫)

個人的にここ最近は色川武大ブームだった。『百』の方は著者の家族のひとりひとりにスポットを当てられた作品になっていて、特にお父さんのキャラがとても濃かった。時代が人を作るということは確かにあるなー。『食いたい放題』は食べ物に関するエッセイ集。僅かながら自分の時代と重なっていて、著者をより身近に感じられて嬉しかった。畑正憲長門裕之すぎやまこういちなんて多くの知っている名前が友人としてチラホラ登場する。著作を読んでいると個人的にとても好きな雰囲気を感じるのだけど、きっとそれは実際にそばで“色川武大”を見ていた人たちも同じなんだろうな、と思った。