落花流水

落花流水 (集英社文庫)

『群青の夜の羽毛布』に続いて山本文緒作品は読むのはまだ二作目だけど、やっぱり文章がうまいなーという印象。すごく上手に編まれた布みたいなイメージがある。そしてやっぱり最後はちょっぴり明るく終わっているのが好きだ。自分を捨てた母親と、自分が捨てた娘が自分の元に戻ってくる。主人公の女性・手毬はそれほど不幸ではなかったのかも。登場する男たちはことごとく不幸だったけど･･･。