Bjork 日本武道館

何年か前のビョークのライブに友人が行ったことがあって、彼はその時は感動して泣いた、と言っていたけど、その気持ちはすごくわかった。
演奏が始まってビョークの声が聞こえた途端、問答無用に向こうの世界へかっさらわれた。きらびやかな衣装を身につけた小さな体。でも発する声はすごく力を帯びていて、聴いていてビシビシ圧力を感じる。舞台の端から端まで動き回って客を煽る姿は、まるで自分の世界をじわじわと広げて、観客を取り込んでしまおうとしているかのようにみえた。
ラスト近くの『Hyperballad』、『Pluto』はものすごい盛り上がりようだった。会場がひとつになって、武道館はもう完璧にビョークの世界になっていた。
今回はあんまり予習しないで参加したのだけど、きっとCDを聴き返すたびにこの日のライブを思い出すことになるんだろう。きっちりと脳に刻み込まれたし、そう考えるとやっぱりすげえわー。