隣人の幸せを願うこと

朝起きたらちょっと体調が悪くて、Mさんと約束していた飲みをしぶしぶキャンセル。風邪をひいたら真っ先にノドをやられるので、ややノドに違和感がある今の状態はまだ風邪をひく一歩手前とみて今日は家でじっとしてることにする。
ぼうっとしながら、先日会ったA君のことを思い出した。
しばらく会っていなかったので、久しぶりに夕食を兼ねて近況報告など、お互いにいろいろ話した。スーツ姿の彼は初めて見た。ちょっと照れながら、就職が内定したと言った。なんでも今日面接を受けてその場で決まったのだとか。これまでけっこうな数の会社を受けていただけに、スパッと決まってしまって、なんだか上手く実感が湧かない様子だったのがおかしかった。
就職がなかなか決まらなくて同棲していた彼女に追い出され、今は雑司ヶ谷の風呂なし・トイレ共同の安アパートに住んでいること、前の部屋に住む吉田さん(仮名)が夜中、廊下でゴソゴソして眠れないこと、内定が決まった先の面接相手が実は社長さんでその仕事内容を知らなくて説教をくらった(でも受かった)ことなど、面白い話をいろいろ聞いた。
A君は慎重な男で、常にいろんなことを考えながら暮らしているので、ちょっともどかしいところがある。うまくチャンスを掴んだ今、明るい方向へ進んでいってほしいなあと思った。
先日、上司が、自分と知り合って今もつき合いがある友人はたいてい立派になっていくんだよねえ、と嬉しそうに話していた。自分はあんまり友達は多くないけど、それでも周りにいる人が幸せでいてくれたらうれしい。
ということは、僕もそのうち立派になれますかね?とはそのときは気がつかなかったので聞かなかったけど。