机の中から登場

それを初めて体感したのは中学生ぐらいだったと思う。普通に過ごしていて、ある時「あれ、これってこの間もあったよな…」という場面に突如遭遇した。常識的に考えて、すべてまったく同じシーンが2回も繰り返されることなんてあるはずがない。その体験はその後もときどきあった。不思議に思ってそのことを友達に話すと、何人かが「あるある」と同意してくれてとりあえずはホッとしたものの、それが“デジャヴ”というものであることをしばらく経ってから知った。
近頃これにちょっと似た(?)体験があった。自分はたびたび「そういえばあの俳優最近みないよなー」とハッとしたように思うことがあり、その時はあるハリウッド俳優のことを考えながら朝ごはんを食べていたんだけど、その俳優がいきなり芸能ニュースで登場して心の底からびっくりした。しかもまさかあのネコ型ロボットになってCMに登場するなんて夢にも思わなんだ・・・。とりあえずジャイアン役の小川直也は俺が噴いた味噌汁を返せ。役にフィットしすぎ。

(016)妖 (百年文庫)

(016)妖 (百年文庫)

最近、近所の図書館に“名作コーナー”なる棚ができて、古典をおざなりにしてきた自分にすごくうってつけ。あー、自分は『斜陽』よりも『人間失格』が好きだな。あまりに共感できる部分が多すぎる。前から気になっていた百年文庫が揃っていたのは嬉しい出来事。テーマに合わせて様々な作家の短編が収められているので、縁がなかった作家の作品も読めて得した気分になれる。また字が大きくて読みやすいっていうね。