ただ祈る

ない頭を捻って提出した企画が先方の目にとまり、メインとは別にサブのひとつとしてさらに具体的に詰めていくことになった。うーん、嬉しいのはもちろんなんだけど、これからのことを考えると途端に胃が痛くなってきた。しかしドラマなんかで見かけるプレゼンテーションは、受かるとチームで大喜びしたりしてテンション高めなシーンが多いけど、あれはなんか嘘くさいな。ちょうどいま読んでいる本にこんな言葉がでてきた。
『毎回、新しいプロジェクトを発表する度に、周りの人々がどれだけエキサイトしているか見回すんだが、目が輝いている人など一度も見たことがない。』
アサヒビールスーパードライホールを手がけたフィリップ・スタルクというデザイナーの実感溢れる言葉。すごくよくわかる。きっと周りの人々はここからどう形にしていくかが正念場ということがわかっているんだな。あー、自分もここからが勝負だ。
日曜日。正直、もう一年経つのか、という思いが強い。普通にしていようと思っていたのに、気がついたらあの時間にテレビをつけてサイレンと一緒に黙祷していた。