一瞬の光

一瞬の光 (角川文庫)

一瞬の光 (角川文庫)

分厚くて文字がぎっしり詰まった割りには意外とスイスイ読めた。エリートサラリーマンである主人公が次第に自分の生きる意味を見つけていく、という内容だと読みとったけど、なんだかちょっと説得力が足りないような気がしてならなかった。最後は二人の女性のうち一人を選ぶことになるんだけど、どうしてそうなったのかが理解できない。結局、選ばれなかった瑠衣という女性が、それまでの金とか名声みたいなものを象徴していたんだろうけど。