初夏の実り

この時期になると近所の家の木に実がなっているのをよく見かける。子どもの頃は山で木いちごの実とかをパクパクつまんでいた田舎者としてはかなり気になっていて、調べてみたところ桑の実だったことが判明。熟すとブルーベリーみたいな濃い色になるらしいけど、そういう実は鳥がきれいに食べてしまっていて、まだ熟していない薄い赤色の実ばかりが残っていた。
そういえば昔、祖父が庭師の仕事をしていた関係で実家の庭にはいろいろな木が生えていた。そのなかにやっぱりこの時期に赤い実をつけるユスラウメという木があって、よく物置の上に登ってとっては食べていた記憶がある。そのまま食べてもおいしかったけど、洗って冷やして食べるとよりおいしくて、さくらんぼに近い味がしてすごく好きだった。不思議なことにさくらんぼ本体はあまり好きじゃないんだけど・・・。
最近、またまた近所で木いちごの実がなっているのを発見した。こんな都会の住宅地にも野草って生えるものなんだなあ、とちょっとうれしい気持ちになった。駅に向かう途中で通る場所なので、チャンスがあればちょっと失敬してみようかと思っている。