ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

観たのはもうかれこれ火曜日のことなんだけど、ぼーっとしてたら今日になってしまいました。
前日、すでに鑑賞済みだった友人たちに会う機会があったので感想を聞いたところ、その友人は「自分的にはありえない・・・」という感じだったらしく、またその友人が自分とけっこう趣味が合っちゃう子だったからちょっと不安だったんだけど、いざ観ると最初からグイグイ引き込まれてしまって「全然そんなことない!」ことがわかってホッとひと安心。使徒の描写もずっとカッコよくなっていたし、戦闘シーンなんか体全体に力が入って思わず足がつりそうになる有り様。TV版にはなかった日常シーンも巧みに織り込まれていて、それがなんだか全体をとても映画っぽく仕上げていた。
ほぼ大満足なのだけど、観終わった後どこかしっくりこない気持ちが残ったのは、やっぱりラスト近くにシンジが見せる「強さ」のせいだったんだと思う。グレンラガンと見間違えるほどの急展開は、これまでのエヴァにはないすごくアニメ的なものだった気がする。それに加えて新しい登場人物のマリがちょっと浮いているのも気になった。やたらと好戦的だし、劇中で唯一ポジティブなキャラに見えてくる。でもこちらはパンフレットに詳しくキャラ造形について書かれてあって、なるほどと納得した。なんだ、それならほぼ完璧に成功してるってことじゃないか。
ひょっとすると、「序」以前のものを引きずってしまうと自分みたいにしっくりこないなんて思ってしまうのかなー。前述の友人もきっと同じ。でもいったん割り切ってしまえば、シンジが主人公らしい成長を見せる、映画としても優れた作品として観られるようになると思う。
映画を観たのはその日の最終だったんだけど、普通の人に混じって金髪のいかつい兄ちゃんやお水っぽいお姉さんまで来ていて、ホント客層が広かった。あと、観に行った人はたいてい「あともう1回は観たい」と言っているのはすごいと思った。この世にもう一度観たい、と心から思わせるアニメはそんなにないはず。かくいう自分も、次はいつ観に行こうか考え中です。