リターンして再度リターン

ここしばらく取り掛かっている仕事で、仕上がって先方に送って見てもらい、「ここをもうちょい手直しして」と戻ってくるパターンがもう4月から続いている。そんなに困難な仕事じゃないんだけど、こんなに長期にわたるとさすがに疲れてくる・・・。100メートル走だと思って飛ばしてたらゴール間近で200メートル走になった、みたいなもんだろうか。明日もういちど先方に見てもらうけど、もうこれ以上直せないってぐらいにクオリティーをバキバキに上げたものを持っていって一気にカタをつけるつもり。
勉強になったこと。昼休み、上司と雑談していて、近ごろ日本語がおかしいよ、という話になった。なかでも覚えておこうと思ったのは「白羽の矢が立つ」というのは、もともと生贄に選ばれた人の家に白羽の矢が刺さっていたことが由来なので、本当は不幸な場合に使うのだとか。よくスポーツ新聞とかで『日本代表決定!○○選手に白羽の矢がたちました。』なんて書いてあるけど、これは違うよな。
また、仕事とか考え事でどうにもならなくなることを「煮詰まる」と言うけど、本来は完成形に近づいている状態のことを指すらしい。たぶん由来は料理とかからきているのかな。煮物とか汁気がなくなるまで煮詰める、とか言うもんなあ。どこかで「行き詰まる」と混ざっちゃったのか。あと「役不足」というのは、現在では「あなたじゃ無理だよ」という意味あいだけど、本来は役の方が不足している、つまり「あなたのような人には小さい仕事ですよ」という感じの使い方だったらしい。うーむ、そうだったのかー。
そして何より、これだけのことを教えてくれたのにもかかわらず上司からは偉そうな態度を少しも感じない。その姿勢が勉強になりますです。