四畳半神話大系

四畳半神話大系

四畳半神話大系

4編から構成されるお話で、それぞれはまったく異なる世界。だけど、主人公や登場する人物は変わらない。森見先生お得意の、京都の大学に通う主人公とその周辺を舞台にストーリーは進んでいく。
結局、人生の分かれ道とはよく言うけれど、ほんのちょっとしたことで数秒後の世界はまったく違うものになってくるということなんだなあ。それこそ待ち構える未来には何千万、何千億以上の数え切れないほどのパターンがあるに違いない。森見さんの本は読んでいていつも笑ってしまうので大好きなのだけど、今回はそういう意味で改めてハッとさせられた。