グレート・ギャツビー

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)

ゴールデンウィーク前からちまちまと読み始めてようやく読了。
村上春樹が満を持して』とのことだったのでどんだけスゴイ話なんだろう、とかなり期待していたのだけれど、読み進めるうちに、それほどグイグイと引き込まれるものではないなあ、と感じて、途中で読むペースも落ちてしまっていた。
それでもトムの自分勝手な言い草にムカついたり、デイジーの美しさを表す文章にオッと思ったり、人物を表現する文章にハッとさせられるところが多々あった。文章はホントきれいでテンボよく読めるので、自分みたいに海外文学に馴染みのない者でも読みやすい。特に最初の文章と最終章のラストにかかる部分はすばらしいと思った。
訳者あとがきで村上春樹氏は、どうしても原文から訳すときに面白さが欠如してしまう、というようなことを言っておられた。なるほど、それは仕方がないことだよなあ。
自分に英語ができれば原文を読んでみたいものだけど・・・。ううん、いつになることやら。無理かも。